『ハリー・ポッターと
秘密の部屋』

2001年11月19日(月)、映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の公開からわずか3日後に、シリーズ第2作となる『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の撮影がスタートしました。ハリー ポッターの世界は、ここからさらに奥深く展開していきます。

この作品では、視覚効果の革新が進み、観客がスクリーンで体験する魔法がよりリアルになりました。特に注目を集めたのが、シリーズで初登場したキャラクター、屋敷しもべ妖精のドビーです。

ハリーを守ろうと奮闘するドビーは、多くのファンの心をつかんだ愛されキャラです。彼の造形には3カ月以上が費やされ、美術チームのロブ・ブリスがデザインを監修し、ニック・ダドマン率いるクリーチャー制作チームが模型を製作。CGと実写を組み合わせたことで、あの印象的なドビーの姿が完成しました。

さらに、今作で初めて登場したのが、ホグワーツの校長であるダンブルドアの個性的な校長室です。円すい形の室内は、彼の知的で神秘的な人物像を反映した空間としてデザインされました。床から天井まで本棚が埋め尽くし、革製の書籍や古文書が並んでいます。これらの多くは、実は電話帳に革装を施した小道具で、リアリティを追求する美術チームの工夫が光ります。

また、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、禁じられた森の奥深くに潜む巨大グモ「アラゴグ」が登場し、ハリーとロンが命がけで立ち向かう緊迫のシーンが描かれました。スタジオツアー東京では、実際のアラゴグの巨大な模型とともに、禁じられた森のセットを歩いて体験できる展示も用意されています。映画の世界をそのまま再現した空間で、ハリーたちが感じた恐怖をリアルに味わえます。